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人「過失×発想力×決断力=奇跡 ― その1」


奇跡のギムリー・グライダー
1983年7月、エア・カナダのボーイング767中型旅客機は
モントリオール空港を飛び立った
この頃カナダは、ヤード・ポンド法からメートル法への移行期で
あった。
この事による勘違いと、燃料表示システムの変調が重なって、
この機は、とうてい目的地にはたどり着けない燃料を積んだだけで
飛び立ってしまったのである。

当然のことながら、途半ばにして燃料は使い果たされ、
両翼のエンジンは停止した。
推力完全喪失の対処法はマニュアルには無い。
明文化はできないが「あきらめなさい」ということか。
エンジンパワー失った巨体な機体を翼だけで、空中に留めることは不可能だ。
エア・カナダ機は猛烈な勢いで降下というよりも落下して行く。

この時機長は、ある発想について自問自答していた。
実は彼は、休日の大半をグライダーの操縦に費やするソアラーであった。
落下に等しいとはいえ、一定の距離までは飛行できる。
操縦系統も機体の側面から出ている小さなプロペラ―非常用風力発電機―から
得られるわずかな電気によって生きている。
だから、着陸地は遠い民間空港ではなく、近くのカナダ空軍基地、ギムリー。
60名の乗客を救うため、航空管制官でもなく、会社のスタッフでもなく、
機長自らが発想し決断したプランだ。

ギムリー基地にアプローチするエア・カナダ機。
機長はこの時、グライダーで培った操縦テクニックを駆使して
滑走路への的確なランディングを果たした。
  ※それ故、この機体は後に「ギムリー・グライダー」と呼ばれる

しかし、
神様に与えられた試練その1― この基地は閉鎖されていて、着陸時の事故や
火災に対する支援設備は無い。機長はこの事実を知らない。

神様に与えられた試練その2― 当日はレースなど、地元のカーニバルが
滑走路も含め空港全体で繰り広げられていた。
エンジンが止まっていて、地上では大音量の音楽が流されているため、
この飛行機の接近に多くの人が気づかない。

神様に与えられた試練その3―着陸タイヤは出ているが、機首の脚はロック
されていない。

実際の写真を見たが、着陸滑走に入った事故機前方の滑走路上で遊ぶ
多くの子供たちが写っている。
音も無く忍び寄るボーイング767。

その時、神様は勇気ある機長に対し、試練ではなくプレゼントを
くれていたことに気づく。
ロックされていない機首タイヤが胴体に収まってしまい、機体はオジギ状態で
滑走路を走ることになった。
この抵抗がブレーキとなり、機体の摩擦音が人々への警告音となった。

機首部分からは小さな火災が発生したが、レース関係者が駆け付け、
消火活動が行われた。
脱出シュートでケガを負った乗客は、会場にいた医師の治療を
受けることができた。
その場にいた街中の人たちが救助隊員となった。

航空機事故の中には、パイロットや地上要員、整備員のミス、
いわゆるヒューマンエラー(人間の過失)によるものも多い。
だから、「人間は過ちを犯す」「人間は想像力に欠けるが故に想定が甘い」
ことを前提に、設計の段階で幾重にも安全の枷がはめられる。
それでも事故は起きる。
けれども、その事故の中から奇跡を呼び起こすのもまた「人間の力」
なのである。

今も、福島の現場で必死の闘いを続ける作業員の人たちは別として、
原発を推進し擁護する人々の中に、このような真摯な立ち向かい方は
見えない。
私は政治的にも、社会的にもニュートラルなスタンスにあると自負
している。
しかしながら、企業の醜い事業欲、それに迎合した自民や民主の政治家達と
官僚、東大を中心とした御用学者達がつくり出した欺瞞に満ちた
エネルギー政策に「過失」はあっても、明日の日本のための「発想」と
「決断」は無いと言い切れる。

■北欧の空を行くフィン・エア 
 長い歴史と厳しい気候の中で事故無し。
 タフな航空会社だ。機内食の評価も高い。
FinAir2.jpg


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プロフィール

テッペン爺

Author:テッペン爺
昭和22年(1947年)
京都に生まれ、
芦屋に育ち、大阪を経て
現在は芦屋に在住。
身長178㎝ 体重75㎏
販促企画のプランナーとして
適度に活躍(?)して33年。
現在に至る。

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